【国宝仏像】渡海文殊【阿倍野文殊院】の解説と写真
木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(もくぞうきしもんじゅぼさつおよびきょうじぞう) 分類 国宝 ※4躯で1件の国宝指定 ※最勝老人像は附(つけたり)指定 ジャンル 美術品・彫刻 時代 鎌倉 1203年 構造・形式等 木造 国宝指定 […]
木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(もくぞうきしもんじゅぼさつおよびきょうじぞう)
分類 | 国宝 ※4躯で1件の国宝指定 ※最勝老人像は附(つけたり)指定 |
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ジャンル | 美術品・彫刻 |
時代 | 鎌倉 1203年 |
構造・形式等 | 木造 |
国宝指定年月日 | 2013年06月19日 |
所有者 | 安倍文殊院 |
安置場所 | 安倍文殊院 |
所在・エリア | 奈良東部 |
ホームページ | http://www.abemonjuin.or.jp/ |
比較的最近国宝に指定された仏像。
文殊菩薩が獅子に騎乗し海を渡る「渡海文殊」と呼ばれるデザインの仏像。 騎士像の中で日本最大のもので約7mある。
維摩居士(最勝老人)をのぞき快慶の作で、すべて国宝指定されている。
最勝老人は安土桃山時代の宗印の作で、安倍文殊院の資料では国宝となっているが、詳しくは附(つけたり)指定となっている。
※附(つけたり)とは国宝の付加物のことで、厳密にいえば単体では国宝ではない。本作も文化庁の登録では「4躯」となっており最勝老人は含まれていない。
安倍文殊院は東大寺の別格本山であり、渡海文殊にも東大寺再興に携わった重源と快慶が携わっている。
展示場所は安倍文殊院の本堂であるが、文殊菩薩、善財童子、優填王、須菩提、最勝老人を展示するためのスペースとなっていて拝観しやすい。
文化庁 国指定文化財等データベースより抜粋
建仁3年(1203)~承久2年(1220)に快慶が造った、中国五台山を舞台とした文殊説話を主題とする群像。文殊の壮麗で生気に富んだ姿は、快慶壮年期の作風を示す。東大寺大仏の再興事業に関連し俊乗坊重源の構想による記念碑的造像である。
※出典:国指定文化財等データベース(http://www.mext.go.jp/)