根津美術館の庭園案内 庭園の楽しみ方

根津美術館庭園を大量の写真でご紹介

根津美術館の概要

東京の超オシャレエリア、南青山。

原宿方面から表参道を抜けてまっすぐいくと、高級ブランドが軒を連ねる通りがあります。
そこの突き当たりにあるのが、根津美術館。

ブランド店ができる遙か前、戦前からこの地にあります。
初代は東武鉄道の社長も務めた茶人、根津嘉一郎。

根津嘉一郎が収集した美術品がもとになっているので、茶碗などの茶道具をはじめ、日本美術の逸品が収蔵されています。

最も有名な収蔵品は、国宝「燕子花図」(かきつばたず)。
江戸時代の画家、尾形光琳の作品です。
美術の教科書には必ず載っているといってもいい有名な作品。
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ほかにも数点の国宝を収蔵しています。
茶碗は井戸茶碗や堅手茶碗に強い印象があります。
ほぼ常になんらかの展覧会を開いていますが、常設している展示品も名品ばかり。

私が常にチェックしている美術館のひとつです。

庭園内のカフェでちょっとひと息いれれば、プチセレブな気分を味わえます。

ジャンル 日本美術、古美術、庭園
所蔵品 国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件ほか、古美術約7,400件
開館時間 10:00〜17:00
休館日 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間
駐車場 9台分あり

根津美術館庭園

根津美術館が収蔵する名品に負けず劣らず凄いのが、庭園です。
入ったことがない方は、都心にこれほどの庭園があることに驚くことでしょう。

私は庭園好きで日本各地の庭園に足を運びましたが、根津美術館庭園は間違いなく名園です。

自然の起伏を活かした高低差のある回遊式の庭園。
園内には4棟の茶室があり、実際に茶会などで使用されています。
定期的に一般公開もされているので、お茶をされていない方でも中を拝見する機会があります。

滝や池、数多くの石灯籠、石仏、植栽、みどころはたくさんあります。

都内の庭園は間違いなくカラスの大合唱が響いているのですが、なぜか根津美術館庭園はあまり聞こえません。
ほんのひととき、東京にいることを忘れることができる名園です。

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根津美術館庭園の園路・延段

延段(のべだん)とは日本庭園で石をひいた通路のことを言います。
書道と同じで「真・行・草」があります。
ここから先はちょっとコアな楽しみ方です。

行の延段
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あられ敷き
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石臼
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乱積みの石壁と延段の相性が最高nedu-nobedan-1.jpg

また石臼。平石と長方形の石を組み合わせた階段もいい感じnedu-nobedan-30.jpg

茶室前の飛び石nedu-nobedan-26.jpg

石橋。素敵なデザインnedu-nobedan-28.jpg

乱積みの石壁。ほぼ真の延段の横でバランスがいいnedu-nobedan-29.jpg

行の延段。石の種類や色の選択が凄くいいnedu-nobedan-27.jpg

草の延段。というより石橋。ワイルドで野山に来たみたいnedu-nobedan-25.jpg

ちょっと広間になっている。
このデザインは凄い。nedu-nobedan-24.jpg

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これだけは分からなかった。
滝の横にある石橋。
前後の対比のリズムはいいかもしれないけど、なぜこの素材?
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ああ、面白い。
延段・園路だけを見ていても飽きない。

根津美術館庭園の仏像

おそらく朝鮮式の道祖神nedu-budda-4.jpg

たぶん地蔵菩薩nedu-budda-3.jpg

如意輪観音nedu-budda-2.jpg

おそらく釈迦如来nedu-budda-1.jpg

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天神さまで学問の神様、菅原道真公を祭った社nedu-tenjin-2.jpgnedu-tenjin-3.jpg

根津美術館庭園の植物

ガマズミの紅葉が始まっていましたnedu-plants-6.jpgnedu-plants-9.jpg

五葉松
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藤棚
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モミジ
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ツワブキが咲いていた
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たぶんコスギゴケ

都内でこれほど良好な状態のスギゴケは珍しい
丁寧にお手入れされている証拠です
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池もあります
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おそらく、アオサギの若鳥。
都心部でもこんな鳥がいます。
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根津美術館庭園の建築

趣のあるこけら葺きの屋根。
茶室の待合です。
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この屋根も好き。
桟瓦葺きプラスこけら葺きで軒を延長。
茶室でよくあるタイプです。nedu-build-1.jpg

庭園内に本瓦葺きのお堂があります。
左右対称の綺麗な屋根。
個人的には、お堂部分がもう少し小さいほうが美しいと思う。
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根津美術館庭園の灯篭

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雪見灯篭
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巨大な春日灯篭
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灯篭にはいろいろな種類があって、それぞれ名前があります。
若いときに勉強したけどほとんど忘れました。。
勉強し直してこのブログに載せたいな。

最後に、なぜだか別れ道が好き
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