東京都内の美術館 おすすめ順に 10選 + 10選

東京都内の美術館 おすすめ順に 10選 + 10選

美術好きが選んだ東京のおすすめ美術館

東京には美術館がたくさんあります。

日々どこかで魅力的な展覧会が開催されています。
フランスはパリのような「アート」都市としてのイメージはありませんが、美術・芸術好きにとって東京は魅力的な都市。
現代美術から近代西洋美術、日本の伝統的な芸術まで、いつでもさまざまな芸術に触れることができます。

都内の大学生の方は、「キャンパスメンバーズ」といって無料で国立美術館や博物館に入れる制度もあります。
年間パスポートを発行している施設もあります。

だいたい月曜が休館日です。
国立新美術館など一部は火曜定休。

東京国立博物館(トーハク) @上野

文句なしで最重要チェックの博物館。
常設展だけでも凄い。
国宝の所蔵数は数知れず。
常設展の多くは写真撮影OKなのも素敵(フラッシュや三脚等は禁止)。
企画展も凄いものばかりやっています。

「トーハクナビ」というアプリまであります。
庭園は期間限定で公開。

本館は常設展
平成館は企画展
東洋館は常設でアジアの文化財を展示
法隆寺宝物館は法隆寺に伝わり戦後国に献納された宝物を常設しています。
全体をじっくり堪能するなら丸1日欲しいくらい。

カフェやレストランもあり。
ミュージアムショップも面白いです。
ここでしか買えないグッズがいっぱい。

常設展では、石器や縄文式土器などの博物展示があります。
仏像エリアには、京都三十三間堂の千手観音像をはじめ(時期による)、名品が展示されています。
陶芸エリアには黒楽茶碗や志野茶碗などの名碗、伊万里などの陶磁器もあり、
刀剣や鎧兜、着物、書画、浮世絵、近代絵画など、日本美術のあけぼのから現代までの美術を、
それぞれ一級の名品で鑑賞することができます。

ウェブサイトhttp://www.tnm.jp/
ジャンル日本美術、古美術、庭園、博物、アジア美術、考古物
所蔵品国宝88件、重要文化財634件、収蔵品総数116,932件
ほか国宝55件、重要文化財258件の寄託品あり
開館時間9:30〜17:00
休館日月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間
駐車場なし

国立新美術館 @六本木

常設展なし。
企画展のみの美術館です。
日展や東京五美術大学連合卒業・修了制作展などの展覧会もよくやっています。
「ルーブル美術館展」「エルミタージュ美術館展」などの、海外の一流美術館とコラボした展覧会が多い印象があります。
ほか、ゴッホ、ルノワール、モディリアーニなどの西洋絵画の展覧会が多いです。

延床面積は日本一大きい美術館。

ウェブサイトhttp://www.nact.jp/
ジャンル近代・現代美術
所蔵品なし
開館時間10:00〜18:00(企画展開催中の金曜は20:00まで)
休館日火曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
駐車場なし

国立西洋美術館 @上野

2016年に本館が世界遺産に登録されて話題になりました。
上野公園にある美術館。
西洋絵画をメインにさまざなま芸術作品が所蔵されています。

モネ『睡蓮』を筆頭に、ゴーギャン、ルノワール、ミレーなどの名画、
貴重なルネサンス絵画も常時展示されていて、西洋美術の名品を鑑賞することができます。

ウェブサイトhttp://www.nmwa.go.jp/
ジャンル西洋美術
所蔵品松方コレクション、ルネサンス絵画、印象派絵画、近代絵画
開館時間9:30〜17:30
休館日月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
駐車場なし

サントリー美術館 @六本木

六本木の東京ミッドタウン内にある美術館。
常設展はありません。
国宝1件はじめ重要文化財十数点を収蔵していますが、常設展はないので収蔵品の鑑賞は企画展に出てくるまで待つ必要があります。

展覧会はかなり質が高いです。
日本美術、西洋美術問わず、展覧会のテーマが少しでも気になった行くことをオススメします。
過去には、「曜変天目茶碗」「尾形乾山」「伊藤若冲」「宮川香山」「仁阿弥道八」「谷文晁」「鍋島」などの日本美術の展覧会。
「エミール・ガレ」「マイセン」「ヴェネチアン・グラス」「ピカソ」「ガレ」などの西洋美術の展覧会が開かれています。

主観では、陶磁器やガラス製品の展覧会に強い印象があります。

ウェブサイトhttp://www.suntory.co.jp/sma/
ジャンル美術全般(常設展がないので、企画展次第)
所蔵品国宝:浮線綾螺鈿蒔絵手箱、重要文化財14件
開館時間10:00〜18:00(金・土は20:00まで)
休館日火曜、年末年始、展示替期間
駐車場ミッドタウン駐車場あり

東京都美術館 @上野

都が設立した美術館。
上野公園内にあります。

展覧会も開催されていますが、公募展なども頻繁におこなわれています。
「書」が多いと思う。
国立新美術館と同じ感じ。
元々、大量の公募展等を東京都美術館でさばききれなくなったため、国立新美術館が設立されたとのことです。

展覧会は「ボッティチェリ」「モネ」「大英博物館」「ルーブル」などの超有名どころが多いです。

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ウェブサイトhttp://www.tobikan.jp/
ジャンル近代美術をメインに美術全般(展覧会による)
所蔵品書を中心に数十件
開館時間9:30〜17:30(特別展の金曜美は20:00まで)
休館日月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
駐車場なし

根津美術館 @南青山

根津美術館庭園の紹介記事を書きました。

日本美術専門の美術館。
国宝含め多数の名品が収蔵されています。
2009年にリニューアルされて、現代日本にふさわしい外観になりました。
素敵な建物です。

中身も凄いし、庭園も凄い。
展覧会目当てじゃ無くても行きたい美術館です。

ウェブサイトhttp://www.nezu-muse.or.jp/
ジャンル日本美術、古美術、庭園
所蔵品国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件ほか、古美術約7,400件
開館時間10:00〜17:00
休館日月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間
駐車場9台分あり

山種美術館 @広尾

「御舟美術館」(速水御舟の作品が多いため)とも呼ばれる日本画専門の美術館です。
皇居内堀のほとりにありましたが、2009年に現在地である渋谷広尾に移転。
根津美術館や恵比寿から歩いて15分くらい。
2012年に骨董通りと交差する通称「美術館通り」が開通して、青山方面からのアクセスが簡単になりました。

速水御舟、横山大観、上村松園、川合玉堂、鏑木清方、村上華岳、奥村土牛、東山魁夷など、近代日本画を知りたければ必ず訪れるべき美術館。

ウェブサイトhttp://www.yamatane-museum.jp/
ジャンル近代日本画
所蔵品重要文化財6件ほか、近代日本画を多数
開館時間10:00〜17:00
休館日月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間
駐車場なし

三井記念美術館 @日本橋

旧財閥三井家の伝来品を収蔵展示する美術館。
円山応挙の『雪松図』(ゆきまつず)と『志野茶碗 銘卯花墻』(うのはながき)で有名。どちらも国宝です。
刀剣も国宝が2件、ほか重要文化財を含め、数多くの日本美術の名品が収蔵されています。
さすが越後屋。

日本橋にある三井本館の日本橋三井タワーの7階にあります。
中に入ると、明治時代の貴族の邸宅に迷い込んだかのような内装。
ビルの中とは思えない荘厳な雰囲気があります。

収蔵品のすべてが常設されているわけではないので、雪松図や卯花墻を目当てで行かれる場合は事前に確認をしたほうがよいです。
たまたま展覧会で展示されていれば見ることができます。

どちらも日本美術史にのこる最高の名品なので、よく出張しています。
雪松図は現在(2016年11月)根津美術館で展示中。
卯花墻は来年4月(2017年4月)トーハクの『茶の湯』で展示されます。

ちなみに『雪松図』は私が一番好きな絵画作品です。

ウェブサイトhttp://www.mitsui-museum.jp/
ジャンル日本美術
所蔵品国宝6件、重要文化財22件
開館時間10:00〜17:00
休館日月曜
駐車場なし

bunkamura ザ・ミュージアム @渋谷

渋谷の東急本店に隣接する文化施設「Bunkamura」にある美術館。
ここも収蔵品はなく、常設展はありません。
展覧会のみの美術館です。

超有名作家や美術館の展覧会をやっていますが、ちょっとマイナーな作家の展覧会もあります。
半々くらい。
マイナーとはいえ、展覧会を企画している人はかなりセンスが高い。
新しい作家を知るきっかけとなることが多いです。

19:00までやってるのも嬉しい。
金曜土曜には21:00までやっています。
仕事後にも行けちゃう。

ウェブサイトhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/
ジャンル展覧会による(近代・現代美術が多い)
所蔵品なし
開館時間10:00〜19:00(金・土は21:00)
休館日展覧会による
駐車場東急本店の駐車場利用可

智美術館 @虎ノ門

現代陶芸専門の小さな美術館です。
正式名称は「菊池寛実記念 智美術館」(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん)。
おそらく、トップ10でこの美術館を入れる人はほとんどいないでしょう。
でも個人的には外せない美術館。

私は茶陶など伝統的な陶磁器ばかりみてきましたが、現代陶芸の素晴らしさに気づかせてくれた美術館。
現代美術をみることができる美術館ってあまり多くはないです。
あってもワタリウム美術館など小規模ところが多い。
ここでご紹介している美術館は大規模なところばかりですが、小さな美術館もいいものです。

智美術館は、現代陶芸を語る上で欠かせない作家の作品ばかりを展示されています。
展示品は展覧会ごとに異なります。
現代陶芸作家の個展を開催されていることもあります。
開催される展覧会すべてに行きたい美術館。

ウェブサイトhttp://www.musee-tomo.or.jp/
ジャンル現代陶芸専門
所蔵品現代陶芸家の陶芸作品
開館時間11:00〜18:00
休館日月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間
駐車場あり(少数)

11位〜20位のおすすめ都内美術館

三菱一号館美術館 @丸の内
常設展はなく企画展のみ。2010年に開館した新しい美術館。赤煉瓦の建物は、明治時代に建てられた洋館を再建したものです。

静嘉堂文庫 @世田谷
「国宝曜変天目茶碗」を所蔵している古美術専門の美術館

五島美術館 @世田谷
「国宝源氏物語絵巻」「国宝紫式部日記絵巻」をはじめ数々の名品を所蔵する古美術専門の美術館

ブリヂストン美術館 @京橋 (休館中)
2019年秋まで長期休館中。古代オリエント、ギリシアの陶器は必見。

出光美術館 @丸の内
東洋古美術中心の美術館。ルオーの専門室、陶片の専門室あり。

東京藝術大学大学美術館 @上野
日本における藝術大学の最高峰、東京芸大の美術館。高橋由一「鮭」をはじめ、多数の名品を所蔵。

東京国立近代美術館工芸館 @皇居北の丸公園
近代現代の立体芸術作品をみることができる国立の美術館。

森美術館・森アーツセンターギャラリー @六本木
六本木ヒルズ53階にある現代アート中心の美術館。

府中市美術館 @府中
基礎自治体の美術館としては珍しくかなり力を入れている。たまにすごい展覧会をやっている。

三の丸尚蔵館 @皇居東御苑
皇室から国庫に寄贈された美術品を展示。宮内庁所管。旧御物をみることができる珍しい美術館。
※御物(ぎょぶつ):天皇家が私有する美術品。国宝など国が管理する文化財の枠外の存在。もし下賜されれば、国宝指定間違いなしの名品も多数あり。

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