【重文仏像】飛鳥大仏【飛鳥寺】の解説と写真

銅造釈迦如来坐像(どうぞうしゃかにょらいざぞう) 分類 重要文化財 ジャンル 美術品・彫刻 時代 飛鳥 構造・形式等 胴造 国宝指定年月日 ー 所有者 安居院 安置場所 安居院本堂 所在・エリア 奈良南部 飛鳥寺は日本で […]

銅造釈迦如来坐像(どうぞうしゃかにょらいざぞう)

分類 重要文化財
ジャンル 美術品・彫刻
時代 飛鳥
構造・形式等 胴造
国宝指定年月日
所有者 安居院
安置場所 安居院本堂
所在・エリア 奈良南部

飛鳥寺は日本で最初の本格的な大寺院であるとみられており、現在はその遺構のうえに安居院(通称・飛鳥寺)がある。
本尊の胴造釈迦如来像は、現存する日本で造られた仏像のうち、年代がわかる仏像では最古であると考えられている。
造像は仏師・鞍作止利(止利仏師)の作
像高は275.2cm
長い年月で損傷を受けており、どこまでがオリジナルであるのかは諸説ある。
1973年の調査では頭部の一部と右手の指の一部のみが造立当初のものであるとされたため長らくそう思われていたが、2012年の調査では石造の台座も造立当初から動いておらず、仏像の大部分も造立当初のものである可能性が高いとされた。
これが事実であるとの確証が持てれば、近いうちに国宝指定される可能性が高い。
有名な奈良の大仏のお顔は江戸時代の補作であるが、元々は飛鳥大仏に近い顔立ちであったのかもしれない。

現在は寺院の規模も小さく、本尊も国宝ではないし、奈良中心部からはだいぶ遠い。
観光地としての魅力は低いと思われるかもしれないが、日本文化の源流を考えることができる場所で、是非訪れて欲しい。
周囲には石舞台古墳や高松塚古墳、甘樫丘など、飛鳥時代に日本の中心部であったこの地の歴史浪漫を感じることができる。

飛鳥大仏安置場所の地図

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