【国宝仏像】百済観音【法隆寺】の解説と写真

【国宝仏像】百済観音【法隆寺】の解説と写真

我が国最古とも言われる木造彫刻の傑作で、日本人のこころを捉えてきた謎多き仏像

木造観世音菩薩立像(百済観音)(もくぞうかんぜおんぼさつりゅうぞう)

分類 国宝
ジャンル 美術品・彫刻
時代 飛鳥
構造・形式等 木造
国宝指定年月日 1951年06月09日
所有者 法隆寺
安置場所 法隆寺大宝蔵院百済観音堂
所在・エリア 奈良県斑鳩エリア

像高210.9cm
日本の仏教美術を代表する飛鳥仏で、東京国立博物館のほかイギリスの大英博物館などに模造がある。
法隆寺大宝蔵院内に専門の安置場所「百済観音堂」が平成10年にオープンし、ここに永年安置されることとなった。

正確な伝来がまったく不明な仏像であり、いつから法隆寺にあるのか、なぜあるのかわかっていない。
元は聖徳太子の本地仏である「虚空蔵菩薩像」であるとされていたが、1911年に発見された宝冠に阿弥陀如来の化仏があったため、観音菩薩であると認められた。
※下の最初の写真はまだ宝冠が発見される前。

「百済観音」という名称は、下の2番目の写真が掲載された書物である『法隆寺大鏡』に記されたもので、次第に定着していった。

百済観音の写真

horyuji-kudarakannon--d2.jpg※ Japanese Temples and their Treasures, Vol.2, 1910 (Shimbi Shoin)(保護期間満了)

horyuji-kudarakannon--e1.jpg※ 東京美術学校編『法隆寺大鏡』第40集、1917年(保護期間満了)horyuji-kudarakannon--self-large.JPG※ 2004年に管理人が撮影した撮影可のレプリカ展示(東京国立博物館)

記事をシェアする