特集:カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ Caspar David Friedrich ドイツロマン派
ドイツロマン派の画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品78点をすべて画像付きでご紹介。代表作品には詳細な解説もあり。フリードリヒの生涯や製作技法も簡単に説明。
フリードリヒとは
カスパー・ダーヴィド・フリードリヒ(Caspar David Friedrich , 1774年9月5日 – 1840年5月7日)ドイツロマン派の画家。グライフスヴァルト出身、ドレスデンで没する。
フィリップ・オットー・ルンゲととともに、ドイツのロマン主義絵画を代表する。風景画のかたちをとった宗教画を多く描いた。信仰心や愛国心の高さが、多くの作品に如実に表れている。
フリードリヒは、少年期に母を亡くし、弟も自分の身代わりとして亡くした。その心の傷から鬱が高じて自殺を図った事があるともいわれている。
また1789年、隣国のフランス革命などの激動の時代に青春を迎え、30代には、ナポレオンのドイツ支配を経験した。後年はウィーン体制下の抑圧された時代に生きた。
同世代人にヘーゲル、ベートーベン、シュレーゲル、ルンゲ、また、カント、ゲーテ、シラーなど
作品は、自然の風景、それも高みや遥か彼方を見据えるもの、廃墟になった僧院、墓地、古代の巨石墓、槲の木などがよくモチーフとして取り上げられる。無人の荒涼とした風景を題材とした、宗教的崇高さと静寂感に満ちた作品が多い。風景画の中に、宗教的、政治的、精神的な意味を込めて描いた。
フリードリヒ自身は、ほとんどの作品に題名らしい題名を与えていないため、ここに記述した題名のほとんどが、後世に付けられた。
この特集について
この特集は、2005年「ベルリンの至宝展」で『窓辺の婦人』を観てドイツロマン派の画家・カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich)に惚れこんだ管理人が、他の方にもフリードリヒの作品を観てもらおうとつくり数年前に閉鎖したサイトを内容そのまま再掲したものです。再調査等していないので、所蔵先や学説等は2005年当時のものです。
掲載しているフリードリヒの作品画像については、すでに著作権保護期間が過ぎており人類共通の財産となっております。