宮内庁管轄施設の参観方法概要
東京の皇居
京都の仙洞御所・桂離宮・修学院離宮
この4箇所は現在も宮内庁の管轄
参観することが可能ですが手続きが必要です。
少し前までは、事前に往復はがきで申し込む必要がありました。
ですが平成28年6月と7月以降、当日受付の制度が追加されました。
※ついでに京都御所は手続きなしで参観出来るようになりました。
平成29年5月現在、参観方法は大きく分けて2通り。
・事前に予約を取る
・当日直接行く
人数が多い場合には必ず予約を取った方がいいです。
※1回の方法で申し込みできる人数は4名までとなっています。
またスムーズに、あるいは確実に行きたい場合も予約が必要でしょう。
それぞれ当日枠の人数が決まっていますし、参観時間より前に整理券をもらいに行く必要がありますので。
皇居はほぼ確実に当日枠に入れますし、事前整理券も参観開始時間と合わせてあるので当日枠で問題ないと思います(団体を除く)。
ここ以降この記事は、仙洞御所・桂離宮・修学院離宮についてのみ対象とします。
事前予約
事前に予約を取る方法は3通り。
・往復はがきで申し込む
・インターネットで申し込む
・電話で枠を確保してから直接皇居内宮内庁参観係か、京都御苑内宮内庁京都事務所参観係に手続きに行く
受け付け開始は参観希望日の3ヶ月前の1日(ついたち)。
締め切りはインターネットが4日前。
郵送は1ヶ月前の消印。
窓口は前日までとなります。
とは言っても、締め切り前に枠が埋まります。
ネット予約枠・はがき枠はそれぞれ別枠であるみたいですが、ネット予約枠は1日になるとあっという間に埋まります。
はがきの場合は日にちを第3希望まで書けますが、時間の指定は出来ません。
どの申し込み方法でも申し込み代表者の方だけではなく、参観者全員の住所・氏名・年齢・性別を書く必要があります。
ネットはすぐに埋まってしまう。
はがきはいろいろと不安。
そうなったら、直接手続きの出番です。
電話&窓口の直接手続き
私の場合、3ヶ月も前から予定を組むことはまずありません。
来月行こうと思っても、ネットを見ると確実に全部「×」印。
はがきは1ヶ月前に締め切られている。
それでも窓口なら大丈夫。
しかも電話ですぐに予約が出来るし、希望の日時が空いているのかどうかも全部電話口で確認出来ます。
窓口にいくのは、許可証を受け取りにいくため。
日時の仮予約は電話で終わります。
皇居の「宮内庁管理課参観係」か、京都御所の「宮内庁京都事務所参観係」に電話をします。
電話をするのは、自分が窓口に行く方です。
桂離宮への申し込みでも、手続きが皇居なら電話をするのも皇居。
電話をして、「桂離宮の参観申し込みをしたい」などと告げれば進めてくれます。
まず「桂離宮」「修学院離宮」「仙洞御所」のうちどこに行きたいのか。
1回の手続き(電話)で複数箇所申し込みもOKです。
次に日時。
日時は下記の各枠があります。
※それぞれ見て頂いてわかるように、当日枠があるのは午後の参観のみ。
どの枠に申し込むのか伝えます。
例えば、「桂離宮で5月25日 10時00分の枠」という感じで。
希望を言えば、枠が空いているのかどうかすぐに調べてくれます。
電話で仮予約が終われば、あとは窓口に行くだけです。
私はやったことがないのですが、宮内庁京都事務所は京都御苑内にあります。
皇居にも京都御苑にも事前手続きに行ける距離ではない方は、電話で仮予約をして、旅行日に京都事務所に行ってもいいのかもしれません。
ただし参観日の前日までには行く必要があるので、例えば2泊3日のプランなら2日目に参観予定であれば、初日の日中に京都御所まで行くことになります。
※試したことがありません。直前まで予約が確定しないことになるので、参観係から断られるかもしれません。
仙洞御所
計5回、各回50名
参観所要時間:約60分
・9時30分
・11時00分
・13時30分(当日枠あり:35名+予約空き分)
・14時30分(当日枠あり:35名+予約空き分)
・15時30分(当日枠あり:35名+予約空き分)
※午後の3回の時間は2017年6月以降。
桂離宮
計6回、各回35名
参観所要時間:約60分
・9時00分
・10時00分
・11時00分
・13時30分(当日枠あり:20名+予約空き分)
・14時30分(当日枠あり:20名+予約空き分)
・15時30分(当日枠あり:20名+予約空き分)
修学院離宮
経5回、各回50名
参観所要時間:約80分
・9時00分
・10時00分
・11時00分
・13時30分(当日枠あり:35名+予約空き分)
・15時00分(当日枠あり:35名+予約空き分)
宮内庁の参観窓口へ
電話予約が終わったら、行ける日に宮内庁参観窓口へ行きます。
私は京都事務所には行ったことがないので皇居の説明です。
まずは、皇居坂下門へ。
奥の薄い緑青の屋根が宮内庁の庁舎。
その手前の瓦屋根が皇居坂下門。
手前の小さな小屋が詰所です。
坂下門にはゲートがあって、皇宮警察の詰所に皇宮護衛官がいます。
護衛官に参観手続きに来たことを告げて、免許証などの身分証明書を見せます。
すると、護衛官が参観係に電話をして確認、OKが取れると門の中に入れます。
通常は入ることが出来ない皇居の中。
目指すは宮内庁の建物です。
皇居一般参観で通れるところですが、ガイドなしで1人で歩き、宮内庁の建物に入るのは珍しい経験です。
このためだけに電話予約で窓口手続きをしてもいいくらい。
中にいる間見える場所につけるバッチ。
この坂下門をくぐります。
宮内庁庁舎。
写真に見える正門ではなく、建物の左側にまわります。
ここに入って階段を登って左側すぐが参観係。
参観係で手続きをして、許可証を受け取ります。
参観する場所のパンフレットもこのとき貰えます。
帰りは坂下門詰所の護衛官にバッチを返して外へ。
受け取った許可書を参観当日忘れずに持参してください。
時間があれば、そのまま皇居の当日参観に参加してもいいですね。
ついでに東御苑に行くのもいいです。
どれも無料。
受付はそれぞれの回の20分前から開始。
遅くても10分前には集合する必要があります。
あまりタイトなスケジュールはやめましょう。
やむを得ない事情でキャンセルをする場合は、参観係に電話をしてください。
当日受付
当日受付は、参観希望時間とは異なります。
受付場所は各施設。
整理券は当日午前11時から先着順。
仙洞御所・桂離宮・修学院離宮ともに、午後の回は早くても13時30分です。
つまり、11時00分に整理券を取りに行って、13時30分の参観にもう一回行かないといけない。
2時間くらい近場の観光地を観光したり昼食をとってもいいですけどね。
注意点として、整理券を貰うときにも、参観する人全員の身分証明書が必要です。
必然的に全員が整理券をもらいに行く必要があるでしょう。
代表者が1人だけ行っても整理券は1つしか貰えませんし、来た人順に枠が埋まっていくので、1人が先に行って枠を取っておくというようなこともできません。
当日受付でも、予約した人と同様に集まり参観します。
参観内容は同じです。
参考URL
仙洞御所・桂離宮・修学院離宮参観申込要領(平成29年3月14日)
http://sankan.kunaicho.go.jp/about/rikyu.html
京都御所の通年公開について仙洞御所,桂離宮及び修学院離宮の参観拡充について(平成28年7月20日)
http://www.kunaicho.go.jp/info/kyototsunen-sks-sankan.html
参観案内(参観休止日なども発表されるので要チェック)
http://www.kunaicho.go.jp/event/sankan/sankaninfo.html
仙洞御所
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/sento.html