木造釈迦如来立像〈張延皎并張延襲作/奝然将来〉(もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう)
分類 | 国宝 |
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ジャンル | 美術品・彫刻 |
時代 | 中国北宋時代 985年、修理銘1218年 |
構造・形式等 | 木造(中国産の桜材) |
国宝指定年月日 | 1955年06月22日 |
所有者 | 清凉寺 |
安置場所 | 清凉寺(嵯峨釈迦堂)霊宝館 |
所在・エリア | 京都洛西 |
インドから中国を経て日本に渡ったため「三国伝来の釈迦像」とも言われる。
像高162cm、北宋で造り日本に持ち帰った仏像で、体内には絹で造られた五臓六腑が入っており、現存する世界最古の内蔵模型ではないかと言われている。
この形の釈迦如来像は一時期流行し、「清凉寺式釈迦像」と言われる。もちろん、本像が本歌となる。
本像の由緒は、像内納入品である『瑞像造立記』に詳しく記されている。
発願は僧奝然(ちょうねん)。永観元年(983年)に我が国を出て大陸(宋)に到着、985年台州開元寺にあったインド伝来の釈迦の霊像を模刻して日本に持ち帰る志をたて、張氏の兄弟にたのんで7月21日に造立をはじめ、8月18日に完成した。翌年7月、像を携え帰朝した。
上記の通り清凉寺式釈迦仏の本歌となったほか、中国産の仏像や像内納入品を知る貴重な実例となっている。
毎月8日と、春・秋の特別公開で拝観することができる。
清凉寺式釈迦像の写真
※ Japanese Temples and their Treasures, Vol.2, 1910 (Shimbi Shoin)(保護期間満了)
※ 小川一真『東京国立博物館 研究情報アーカイブス』1888年(保護期間満了)